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AIロボット「Eiliko」、会話約1,300万件が無防備だったと米メディアが報道 メーカーは応答せず

米メディアThe Vergeが2026年10月15日、Energize Lab(エナジャイズ・ラボ)のAIロボット「Eiliko」のサーバーが無防備だったと報じました。研究者は全世界の約6.8万台分の会話記録を読めたといい、メーカーは取材に応じていません。

公開 更新 事実確認2026年10月18日 文:RoboPet Life 編集部
青いグラデーション背景に浮かぶ、白い丸みのある体と黒い顔画面を持つ小型ロボットEiliko
Energize Labの小型AIロボット「Eiliko」。画像出典:Energize Lab 公式ストアの商品画像(画像内の「$59.9」はストアの表示)

このニュースのポイント

  • The Vergeは、研究者がEnergize Labのサーバーに入り、約1,300万件の会話と稼働中の約6.8万台のロボットの情報にアクセスできたと報じました[1]
  • 米国の子どものものとみられるプロフィールが3.1万件以上あり、氏名・年齢・誕生日などが保存されていたとされます[1]
  • 研究者は遠隔操作でロボットの「記憶」を書き換え、不適切な発言をさせることもできたと伝えられています[1]
  • Vergeによると、メーカーは1か月以上の連絡に実質的な返答をしていません。2026年10月18日時点で、修正や公式声明は確認できていません[1][2]

Energize Lab(香港拠点)は、卓上ロボット「Eilik(エイリク)」で知られるメーカーです。同社の小型AIロボット「Eiliko(エイリコ)」について、The Vergeは2026年10月15日付の調査記事で、通信先のサーバーがほとんど保護されていなかったと報じました[1]。

Vergeが報じた内容

記事を書いたSean Hollister記者は、2026年8月29日にAmazonでEilikoを購入し、研究者のSammy Azdoufal氏と検証しました。記事によると、判明したのは次の点です[1]。

  • 会話が読める状態だった:1,300万件の会話と、稼働中の約6.8万台に及ぶ情報にアクセスできた。米国が最大の市場で、子どものものとみられるプロフィールが3.1万件以上あった
  • 利用者のプロフィールを作成:会話の内容から、名前・年齢・誕生日・職業・家族・友人・ペット・人柄などをまとめていた。メールアドレスやIPアドレスとともに、会話の全文検索もできる状態で保存されていた
  • 写真・音声が公開アドレスに:子どもとみられる人の写真(Eilikoの上位機種にはカメラがあると記事は説明)や短い音声が、暗号化されずに公開アドレスで保存されていた。プライバシーポリシーは、音声は処理後すぐ削除されると説明しているが、記事はこれと食い違うとしている
  • 管理用パスワードが単純:管理者のパスワードの多くは、よくあるパスワードの一覧に載るような簡単なものだったという
  • 遠隔でロボットを書き換えられた:Azdoufal氏は、記者のEilikoの記憶を遠隔で書き換え、「地球は平らだ」と答えさせたり、不適切な口調で話させたりした。同氏は、同じ操作を全台に同時に行うことも可能だと述べている

Vergeの記事は、Azdoufal氏がTod Beardsley氏と共同で、9件の脆弱性(CVE)の報告を公開する予定だとも伝えています[1]。

メーカーの対応と現在の状況

記者は1か月以上かけて、創業者・広報・サポートなど10件のメールアドレスやLinkedInで連絡を試みました。返ってきたのは海外営業担当者の「技術チームに転送した」という趣旨の返信と、自動応答だけで、質問に答える人はいなかった、とVergeは書いています[1]。Malwarebytesの解説記事(2026年10月16日)も、同じ内容を紹介し、対策が確認できるまでWi-Fiを切るよう呼びかけています[2]。

注意:本記事の数字(1,300万件・6.8万台・3.1万件)は、The Vergeが研究者の話や画面を見て書いたものです。EilikoのサーバーをRoboPet Life編集部が直接調べたわけではありません。メーカーの反論や修正の情報は、2026年10月18日時点で見つかっていません。
Eiliko(Energize Lab)の概要(2026年10月18日時点)
製品
Eiliko:身につけられる小型のAIロボット。Wi-Fiにつなぐとアプリ経由でAI会話ができる[3]
メーカー
Energize Lab(香港拠点。Eilikも同社の製品)[3]
価格
公式ストアで59.90ドル(2026年10月18日確認。ストアには割引価格の表示あり)[3]
報じられた問題
会話・プロフィール・写真・音声の保存先が無防備だった。遠隔での書き換えが可能[1]
メーカーの対応
Vergeへの実質的な返答なし。修正・声明は確認できず[1][2]
日本での入手
日本での公式販売・日本語対応・技適に関する発表は確認できていません(2026年10月18日時点)

Eilik(エイリク)への影響は?

Vergeの記事は、Eilikoと同じ仕組みで集められた音声の中に「Hey Eilik」「Eilik, sleep」といった呼びかけが含まれていたと書いていますが、旧モデルのEilik本体が同じ問題を抱えているかどうかは述べていません[1]。Eilikを使っている方は、メーカーの公式発表を待つのが確実です。RoboPet LifeのEilik機種ページもご覧ください。

日本語での報道状況

2026年10月18日に、Googleニュース(日本語版)で「Eiliko」「Energize Lab」を検索し、ロボスタ・ITmedia・Impress・GIGAZINE・PR TIMESなど主要媒体も確認しましたが、この問題を伝える日本語の記事は見つかりませんでした。網羅性までは保証できません。

対象製品:Eiliko

白い体に黒い顔画面を持つ小型ロボットEilikoの正面
Eiliko
Energize Lab(香港)|日本の公式販売は未確認
59.90ドル2026年10月18日確認[3]

出典・一次情報

  1. 報道The Verge「Your secrets aren’t safe with this cute robot toy — they’re on Chinese servers ready to be hacked」Sean Hollister(2026年10月15日)
    The Verge 該当記事確認日:2026年10月18日(本文を全文確認。数字・メーカーの対応・研究者の主張はすべてこの記事による。研究者の公開資料は未確認)
  2. 報道Malwarebytes「Eiliko robot companion exposes private chats and can be hijacked」(2026年10月16日)
    Malwarebytes 該当記事確認日:2026年10月18日(Vergeの記事を紹介する二次情報。メーカー側の返答がなかった旨は検索結果の要約で確認)
  3. 一次情報Energize Lab 公式ストア「Eiliko – Your Wearable Companion」
    Energize Lab Store確認日:2026年10月18日(価格・製品説明。この問題に関するメーカーの声明は同サイトで見つからず)

更新履歴 2026年10月18日:公開