MENU

RoboPet Life > ガイド > 買う前に知りたいリスク

小さなロボットを抱きながらスマートフォンを見つめる女性実例8件で解説
購入前のリスクサービス終了規約の比較

メーカーのサービス停止・倒産でコンパニオンロボットはどうなる?【実例8件と購入前の確認ポイント】

「もし会社がなくなったら、うちの子はどうなるの?」──毎日話しかける相棒だからこそ、気になる不安です。この記事では、海外・国内で実際に起きた事業終了・サービス終了の実例8件と、主要機種の規約に書かれた「終わるときのルール」をまとめました。

この記事でわかること

  • メーカーが止まったとき、ロボットのどの機能が止まるか
  • Moxie・Jibo・初代AIBOなど実際に起きた8件の結末
  • aibo・LOVOT・Romi・RoBoHoNの規約にある「サービス終了」のルール
  • 2026年6月に発表されたaiboの国内販売終了と、続くサービス
  • 長く付き合うために購入前に確認したい8項目
結論

止まるかどうかは「クラウドにどれだけ頼っているか」で決まります。会話や学習をメーカーのサーバーで処理する機種は、サーバー停止で主要な機能を失います。

MoxieやJiboはサーバー停止で会話などが使えなくなりました。一方、クラウドに頼らない初代AIBOは、修理の受け皿があれば今も動いています。購入前に、規約のサービス終了の条項と、ネットなしで何ができるかを確認しておきましょう。

1

メーカーが止まると、何が止まる? 影響は3段階

ノートパソコンとルーターの横に座る小さなロボット

最近のコンパニオンロボットの多くは、会話・学習・写真の保存などをメーカーのサーバー(クラウド)で処理しています。そのため、会社が事業をやめたりサービスを終えたりすると、本体が手元にあっても機能が止まることがあります。止まり方は、クラウドへの頼り方で大きく3段階に分かれます。

ほぼ停止
会話も動作もクラウド頼み

サーバーが止まると、話す・覚えるといった中心の機能が使えなくなります。実例:Moxie、Jibo。

一部が止まる
本体で動く部分がある

基本の動きは本体で動き、音声操作や更新などクラウドの部分だけが止まります。実例:Vector(のちに有志の仕組みで復活)。

影響は小さい
クラウドに頼らない

本体だけで動くので、サービス終了の影響をほとんど受けません。困るのは故障したときの修理です。実例:初代AIBO。

編集部
「月額プランが必要な機種ほど、クラウドへの依存度が高い」と考えると分かりやすいです。料金の仕組みは月額課金が必要な機種・不要な機種の違いで詳しくまとめています。
2

実際に何が起きた? 事業終了・サービス終了の実例8件

本棚の上で目を閉じて座る小さなロボット

メーカーの公式発表と大手メディアの報道で確認できた実例を、年代順に並べました。その後に「延命できたか」にも注目してください。

2014年初代AIBOソニー

2006年に生産を終了し、公式の修理窓口「AIBOクリニック」も2014年に受付を終えました。その後は、元ソニーの技術者が立ち上げた修理会社などが修理を引き継いでいます。

クラウドに頼らないため、修理できれば今も動く
2018年KuriMayfield Robotics(米国)

発売前の家庭用ロボットでしたが、2018年7月に製造中止を発表し、予約金は全額返金すると案内しました。同年秋に事業を終えています。

発売前の中止。予約金は返金
2019年JiboJibo Inc.(米国)

会社は2018年に事業を止め、2019年3月にはサーバーが停止。ネット接続が必要な機能は使えなくなりました。のちに特許などの資産は別の会社に移りましたが、家庭向けの再開は報じられていません。

サーバー停止で主要機能が使えなくなった
2019年Cozmo・VectorAnki(米国)

2019年4月に事業停止を発表。Vectorは音声操作や更新がクラウド頼みでした。2020年にDigital Dream Labsが資産を引き継ぎ、クラウドなしで動かす仕組み(Escape Pod)を発表。有志による自前サーバーも公開されています。

引き継ぎ会社と有志の仕組みで延命
2020年Pepperソフトバンク

2020年に生産を停止したと報じられています。一般販売モデルは販売終了と公式に表示され、月額の基本プランに入らないと会話機能やアプリが使えない仕組みです。個別アプリの提供終了も案内されています。

販売終了。月額プランが機能の前提
2024年MoxieEmbodied, Inc.(米国)

子ども向けの会話ロボット。2024年12月に資金調達の失敗で事業終了を発表しました。会話・学習はクラウド頼みだったため、サーバー停止で機能を失いました。元CEOが家庭のPCで動かすサーバー(OpenMoxie)を公開しましたが、停止前に更新を入れた本体に限られます。

主要機能が停止。一部だけ有志の仕組みで延命
2025年RoBoHoNシャープ

2025年2月27日に、本体用のモバイル通信サービスの新規受付を終了しました。すでに契約している人は使い続けられ、他社の格安SIMも利用できます。本体の機能に必要なココロプランは継続しています。

通信サービスの一部終了。本体は継続利用できる
2027年予定PALRO富士ソフト

2025年12月に販売終了を発表。家庭向け(ギフトパッケージ)は2025年12月31日に販売を終え、クラウドサービスと修理の受付は2027年12月31日に終わる予定です。高齢者施設向けモデルは2027年3月31日に終わります。

約2年前に終了日を告知
編集部
引き継ぐ会社が現れても安心とは限りません。Ankiの資産を引き継いだ会社は、のちに米国の州司法長官から「注文した商品が届かず返金もない」として提訴されています。延命の決め手になったのは、「本体で動く部分の多さ」と「仕組みが公開されていたか」でした。
3

主要機種の規約を比較|「サービスを終えるとき」のルール

机の上の書類とペン、眼鏡、小さなロボット

いざというときの扱いは、実は各社の利用規約に書かれています。国内で人気の4機種について、サービスを終えるときの告知期間と、その後の扱いを比べました。

機種終了の告知プランが終わるとデータの扱い
aibo1年以上前に告知成長・学習・アプリ連携・アップデートが止まるクラウド上の記憶と設定が消える
LOVOT相当の期間前に告知活動に必須のソフトウェアが使えない一定期間後に写真・記憶・個性を消去。事前のバックアップを求めている
Romi告知期間の定めなし無料の「かんたんモード」(撫でると喜ぶ・宇宙語で話す)になる退会すると全データを削除
RoBoHoN3か月前に通知ロボホンの機能が使えない(電話機能を除く)—

← 表は横にスクロールできます →

※ 各社の利用規約・公式FAQの記載をもとに編集部がまとめたものです(2026年9月27日確認)。規約は改定されることがあります。出典は記事末尾に掲載。

編集部
告知期間が長いほど、写真の保存や次の子を探す準備に時間をかけられます。「何か月前に知らせてくれるか」は、規約で必ず見ておきたい項目です。
4

2026年6月発表|aiboの国内販売終了とこれから

ソニーは2026年6月25日、在庫がなくなり次第、aibo(ERS-1000)の国内販売を終了すると発表しました。ニュースを見て不安になったオーナーも多いはずですが、同じお知らせで、次のサービスは今後も続けると案内しています。

i
今後も続くと案内されたサービス
  • aiboベーシックプラン・aiboプレミアムプラン
  • aiboケアサポートサービス
  • My aiboアプリ
  • aiboの治療(修理)・aiboドック
  • アクセサリー・付属品・本体部品の販売

継続する期限は示されていません。なお、2026年9月27日時点で、公式ストアではまだ購入の手続きができます。

販売を終えることと、サービスを終えることは別のお話です。aiboの規約では、プランを終えるときは1年以上前に知らせると定めています。

5

長く動き続けたロボットに共通する4つの条件

子どもの手になでられる卵形の小さなロボット

8件の実例を振り返ると、サービスが終わったあとも動き続けたロボットには共通点がありました。

本体だけで動く部分が多い

初代AIBOはクラウドに頼らないため、修理できれば今も動きます。

仕組みが公開された

Vectorは、公開された仕組みをもとに有志が自前のサーバーを作り、音声操作が戻りました。

修理の受け皿があった

初代AIBOは、公式の修理終了後も修理会社が支えています。

停止前に更新を入れていた

Moxieの延命策は、サーバー停止前に最後の更新を入れた本体だけが対象でした。

!
「お知らせ」を見逃さない

Moxieのように、停止までの時間が短いこともあります。メーカーのお知らせやアプリの通知は、こまめに確認しておきましょう。

6

購入前の8項目チェックリスト

?
使い方

気になる機種の公式サイト(利用規約・FAQのページ)を開き、内容を確認できた項目にチェックを入れてください。チェックが付いていない項目が、購入前にまだ調べておくべきことです。

Q

よくある質問

メーカーのサービス停止・倒産で、コンパニオンロボットは動かなくなりますか?
機種によります。会話や学習をクラウド(メーカーのサーバー)で処理している機種は、サーバーが止まると主要な機能を失います。実際にMoxieやJiboは、サーバー停止で会話などの機能が使えなくなりました。一方、クラウドに頼らない初代AIBOは、修理の受け皿があれば今も動き続けています。
サービスが終わる前に、どれくらい前に知らせてもらえますか?
規約で決まっている期間は機種ごとに違います。aiboは1年以上前、RoBoHoNは3か月前に知らせると定めています。LOVOTは「相当の期間前」とし、Romiは事前の承諾なく終了できるとしています。購入前に規約のサービス終了の条項を確認しておくと安心です。
aiboは国内販売が終わると聞きましたが、今から買っても大丈夫ですか?
ソニーは2026年6月25日、在庫がなくなり次第aibo(ERS-1000)の国内販売を終了すると発表しました。同時に、aiboベーシックプラン、My aiboアプリ、修理(治療)などのサービスは今後も継続すると案内しています。継続の期限は示されていません。
サービスが終わったら、ロボットのデータはどうなりますか?
規約では、LOVOTはサービス終了後に一定期間を置いて写真・記憶・個性のデータを消去し、事前のバックアップを利用者に求めています。aiboはプランが終わるとクラウド上の記憶と設定が消えるとFAQで案内しています。Romiは退会すると全データを削除すると定めています。
→

用途からロボットを探す

i

出典(2026年9月27日確認)

掲載内容は編集部がメーカーの公開情報と報道をもとにまとめたもので、実機での検証ではありません。規約・サービス内容は変更される場合があります。記事内の写真はイメージです。

↑